© Kosei Komatsu
※新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、展覧会の全日程を中止いたします。
「浮遊」への憧憬からキャリアをスタートし、「軽さ」「動き」「光」をキーワードに作品を作り出すアーティスト・小松宏誠。その作品は、2006年「第10回文化庁メディア芸術祭」アート部門審査員会推薦作品に選出され、DSA日本空間デザイン賞2015優秀賞を受賞するなど、まさに空間を彫刻するかのような作品は、アートをはじめ、デザインやディスプレイといった領域を往環する仕事で国内外において高い評価を得ています。
本展では、風の揺らぎによって重力から解放されたかのように動く、繊細で美しい次世代のモビールアートを中心に、光と影を巧みに用いて多彩に変化する絵画的空間構成の中で、新・近作をご紹介します。
自然のテクノロジーと人間が生み出したテクノロジー両方に興味を抱き、当たり前とされているような美しさを詩的に深化させ知覚させる氏の作品世界。生まれたばかりの子供のみる「夢」はどんなだろう?と「夢」に興味をいただいたそうです。「森の夢」とは「森が見る夢」なのか、「森になった夢を見ている自分」なのか、それとも…ぜひ美術館でご体感ください。
"森の夢”とは、森が見ている夢、それを見ている人の夢かもしれない。それは誰の夢なのか?現実は何なのか?そんなことより、 風をみて、雨のうたをきいて、蝶になってはばたき、蜘蛛の巣の夜景をながめ、水の中では空気とおどればいいよ。
変化の中、何世代も受け継がれ「あたりまえ」になってしまった美しさがあります。その「あたりまえの美しさ」も、現実とは思えない夢のような瞬間が、何回も繰り返され、誰かから誰かに受け渡されてきたのだと感じる事があります。現実は、果てしなく交換され続ける夢の中かもしれない。
1981年 徳島県生まれ。2006年東京藝術大学大学院修了後、アーティストグループ「アトリエオモヤ」のメンバーとして活動を開始。2014年に独立。2007年「第10 回文化庁メディア芸術祭」アート部門審査委員会推薦作品に選出。2010年「釜山ビエンナーレ Living in Evolution」に参加。2014年「Wearing Light」ISSEY MIYAKE とのコラボレーション。「Lexus Inspired By Design」のCMに作品提供。「Roppongi Hills Artelligent Christmas」ウェストウォーク クリスマスデコレーションに「Snowy Air Chandelier」を制作し、この作品がDSA日本空間デザイン賞2015優秀賞を受賞。2015年「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」に参加。「MIDLAND CHRISTMAS」ミッドランドスクエアのクリスマス装飾をデザイン・制作し、Red Dot Award 2016 Communication 部門で受賞。2017年「夏木マリ・印象派NEO vol.3 不思議の国の白雪姫」へ美術協力。2020年「日本博」2020オープニング・セレモニーにてインスタレーションを担当。