会期 3月15日㊏~3月30日㊐ ※月曜休館
時間 10:00~17:00(最終入場16:30)
会場 美術館 アートコア ミュージアム-1
料金 入場無料
※表彰式=3月15日㊏ 14:00から展覧会場にて行います。入賞作家との交流を楽しみましょう!
主催 (公財)金津創作の森財団、FBC
後援 あわら市、あわら市教育委員会、福井新聞社
協賛 (株)同志舎、ホルベイン画材(株)
協力 (株)井ザワ画房
※諸事情により内容・日程等に変更が生じる場合があります。予めご了承ください。当ページ、各SNSも合わせてご覧ください。
■概要 キャンバスサイズ「22.7×15.8cm」。この限られたスペースの中で、凝縮された美と創造を競う展覧会(公募展)。全国から個性的で創造性あふれる絵画 281点の応募があり、審査の結果、入賞15点、入選95点が選ばれました。大賞に「ワニの涙」岡村のりえ氏、準大賞に「いつくしみ」古谷 一規氏が選ばれました。
■特別審査員
野村重存(のむら しげあり)多摩美術大学非常勤講師、渋谷ファッション&アート専門学校講師
■審査員(50音順・敬称略・役職2024年9月現在)
川島洋一:福井工業大学環境情報学部 デザイン学科主任教授
塩出周子:日本画家(創画会会友)
清水正男:洋画家
野田訓生:金津創作の森美術館 館長
■目録(PDF)
※作品の一部を予約販売します。販売方法等については、会場係員にお尋ねください。作品のお渡しは展覧会終了後、発送準備後となりますので、予めご了承ください。
大賞:ワニの涙(岡村のりえ/岡山県)
■審査員講評
ワニの顔に群がる蝶や蜂たち。異様な光景に思わずギョッとするが、次第に不思議な静けさが漂っていることに気づく。蝶や蜂はミネラル分を求め、ワニの涙を啜ることがあるという。自然界に実在するこの共生の瞬間を、作者は鉛筆だけで精緻に描き出した。漆黒から淡いグレーへと続く豊かなグラデーションが、爬虫類の硬質な鱗と昆虫の軽やかな翅の質感を際立たせながら、澄んだ空間を開く。画面中央の無機的な眼差しが観る者を見据え、「異なるものが共に生きる」ことの意味を静かに問いかけている。
準大賞:いつくしみ(古谷一規/京都府)
■審査員講評
柔らかな器のように重ねられた手のひらに、そっと差し伸べられる小さな手。手のみをモチーフに、親の深い慈愛と子の安心感が、見事に表現されている。人肌の色彩と質感を通して、温もりまでが伝わって来る。半透明の和紙をレイヤー状に重ねることで、繊細でリアルな皮膚感が際立ち、心地よい触覚を呼び覚ます。背景にはドリッピングを散らした抽象表現が透けて見え、絵画空間と主題に奥行きと広がりを加えている点が心憎い。感傷的になりがちなテーマに、ドライで現代的な風味を加えて、本作の表現を巧みに救っている。
優秀賞(順不同)
優秀賞:安穏(山田愛珠/大分県)
優秀賞:君に幸あれ(大部惠子/京都府)
優秀賞:含畜(松原隆志/兵庫県)
優秀賞:陽春(寺井達哉/埼玉県)
優秀賞:水の種(林 寿朗/大阪府)
あわら市長賞:ゆりかごの歌(山口年子/岐阜県)
あわら市教育長:宵を纏う巫女(岡﨑夏海/東京都)
金津創作の森館長:足音(椿野聖梨/兵庫県)
FBC賞:散歩するかたち(fusion)B(萩山信行/静岡県)
福井新聞社賞:天空工房(隅田博美/大阪府)
㈱同志舎賞:昭和ネコメ町商店街(砂田早苗/埼玉県)
ホルベイン画材㈱賞:時の跡B(山田耕造/兵庫県)
㈱井ザワ画房賞:一つだけ成った檸檬(爲沢みえ/福井県)