『金津創作の森』が国内外に誇る施設の一つが「ガラス工房」です。手作り熔解炉を使った「吹きガラス工房」のほか、ガラス加工室やキルンワーク室など、充実の設備が自慢です。グラスアートに携わるアーティストたちからも高い関心が寄せられている「ガラス工房」。創る人・見る人ともにガラス工芸が楽しめる空間となっています。
吹きガラスは、摂氏約1200度で熔けたガラスをパイプ竿に巻き取り、息を吹き込んで成形する技法です。真っ赤なガラス玉を風船のように膨ませながら、コップやお皿などの形に整えていきます。2人1組で協力して一つの作品を制作するこの技法は、紀元前1世紀のローマ時代から脈々と伝わっている伝統的なもので、一般にも広く知られています。『金津創作の森』では、その魅力を体験していただける「吹きガラス体験」と、技術を身につける「吹きガラス講座」をご用意しています。詳細は工房までどうぞ。
キルンとは英語で「窯」を表わす言葉。キルンワークとは、砕いたガラスを電気炉で焼成して成形する技法の総称です。その起源は、古代メソポタミア時代にまでさかのぼります。 耐熱石膏型に鋳込む方法や、熱を加えて熔けるガラスの特性を活かして成型する方法などがあり、表現方法も実に多彩です。